体重をコントロールするメカニズムの存在を支持する観察結果は、体重が遺伝子によって規定されていることです。
遺伝子あるいは遺伝素因が体重を決める重要な因子であるということは、これまでの疫学調査から明らかにされました。さらに、1994年末の肥満遺伝子の発見以降、肥満についての研究が、分子生物学的手法を用いて、いちじるしい勢いで進展しています。
そして、食欲と体重調節のメカニズムがある程度、解明されてきました。シアトルにあるワシントン大学のウイルソンらは、アカゲザルに胃チューブを挿入し、流動食を強制的に摂取させる実験をおこないました。
当然のことながら、過剰なカロリー摂取のため、これらのサルは肥満になります。体重をある程度増加させた後、自発的に餌を摂らせ、その量を検討したところ、体重が25%増加したときに餌の摂取がほぼゼロとなりました。
その後、体重が減少するにつれて摂食量は回復しているのです。
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